北区滝野川に8月、子どもの居場所「ピノッキオ」(北区滝野川3)がオープンした。運営は一般社団法人ピノッキオ。
さまざまな虐待から子どもたちを守り、一人でも多くの子どもたちに幸せなってほしいとの思いから設立された同法人。家庭や学校の悩みや困りごとに関する「よろず相談」、子育て中のお母さんたちが子連れで気軽に立ち寄れる「子育てカフェ」、温かな夕食を第1・第3火曜の月2回提供する「子ども食堂」、日本で学びたい・働きたい外国人に、暮らしのルールや簡単な日本語を教える「外国人への支援」の4つを活動の柱に据える。
活動の中心は児童虐待防止に直結する「よろず相談」。代表理事の川名はつ子さんは「「子ども食堂」など他の活動が、相談が必要な人たちのための、敷居の低い優しさあふれる入り口になってほしい」と話す。
8月4日に第1回の「子ども食堂」を開催。10人以上の子どもを交え計15人ほどの利用があり、子どもの居場所「ピノッキオ」がスタート。子ども食堂を利用したバングラディッシュ人を対象に日本語教室も始まっているという。
川名さんは、早稲田大学里親研究会で15年余り児童虐待防止に努めてきた子どもの権利擁護活動のエキスパート。昨年5月、定年退職を機に、構想を温めていた子どもの居場所作りの取り組みに着手。全国に先駆けてスクールソーシャルワーカーが活躍していた北区とは同大勤務時代から関りがあったため、川名さんの北区への思いは熱い。
川名さんと他の6人の理事やスタッフは、連携しながら今後の活動を本格化させていく予定。