赤羽最後のボウリング場であり、都内で唯一スコアを手書きで記入する「三恵ボウル赤羽」(北区赤羽南2)が12月30日(一般利用は29日)で閉店する。
「若い人にいかに興味をもってもらえるかがボウリング界全体の課題」と杉下昭彦支配人
赤羽マルヨネボウルから引き継ぎ、1975(昭和50)年に営業を始めた三恵ボウル赤羽。ビルの耐震性不足によって継続利用が難しく、さらに築48年と古い建物であるため補強も困難であることから営業終了が決まった。
特徴は手書きのスコア。「ストライクやスペアの後の一投がいかに大事か、手書きだと『プレーを計算する』楽しさがある」と杉下昭彦支配人。利用客には手書きに慣れ親しんだシルバー世代が多く、11時~13時は1ゲーム200円で楽しめるシルバーボウラー応援キャンペーンを行ってきた。「閉店するに当たり、ごひいきにしてくださっていたお客さまには申し訳ない気持ちでいっぱい」と話す。「営業が安定していただけに耐震性不足による営業終了は悔しい」とも。同ボウリング場には専属プロもいるが、他の所属先を探している。
12月30日は会員限定のイベント「さよならマラソンボウリング大会」を行い、楽しくにぎやかに最後の時を刻む。営業が終われば43年の歴史に幕が下り、都内唯一の手書きボウリング場が東京から姿を消す。
年内の営業時間は、28日=11時~23時、29日=10時~22時、30日=会員のみ利用可能。