北区飛鳥山博物館特別展示室「ホワイエ」(北区王子1)で10月26日、秋季企画展「古写真はわたしたちに何を伝えるのか?~写された幕末・明治の北区の名所~」が始まる。
本企画展では当時、外国人の関心も集めた幕末維新期の王子、飛鳥山、滝野川などの名所を当時の先端技術であった湿板写真によって記録した写真を展示する。日本の写真史でも初期の1859年に撮影された王子の料理店の写真など、多くの写真が現存しており、浮世絵などの絵画資料とは異なる景観を楽しむことができる。
展示内容は、「幕末維新期の王子の料理屋・写真リアリズムと地域像」「飛鳥山・湿式コロジオン写真が写し出す19世紀の景観」「王子稲荷」「滝野川・湿式コロジオン写真で撮影再現」など。
関連企画として11月30日、「肖像撮影体験 150年前の写真技法で写ってみよう」を開く。「ライト&プレイス湿板寫眞(しゃしん)館」の和田高広さんのコロジオン写真(湿版)による撮影を体験できる。「撮影体験」は定員5組(1組1~3人まで)。申し込みは、往復はがきで北区飛鳥山博物館まで申し込む。11月14日必着。
開館時間は10時~17時。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館)。観覧無料。12月15日まで。