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赤羽東口で2日間限定「ストリートピアノ」 週末の商店街で買い物客ら自由に演奏

子どもから大人まで一般らが自由に演奏をおこなった

子どもから大人まで一般らが自由に演奏をおこなった

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 赤羽スズラン通り商店街(通称 ララガーデン)で6月1日・2日、「赤羽ストリートピアノ」が開催された。主催は赤羽ストリートピアノ実行委員会。

共同主宰の仁科さん(左)と武藤さん(右)

 身内の集まりでピアノパーティーを開くほか、作曲やライブなどもこなす、イベント発起人の芝浦工業大学准教授・武藤正義さんは、もっと多くの人に音楽に触れてもらいたいと、ストリートピアノの開催を考えていたという。区内のイベントで意気投合した仁科吉裕さんが賛同し企画が動き出した。長年、区内でボランティア活動に関わるなどして培った仁科さんの人脈をたどり、現商店街会長へ話がつながったという。

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 前日のピアノ格納場所として「カメラのマリア堂」が協力。イベント当日には芝浦工業大学の学生らも運営に参加、地元飲食店などの協賛を得られ、初開催にこぎ着けた。

 初日10時に武藤さんが開会あいさつ。ゲストの「Beeミュージックスクール赤羽校」ピアノ・ボーカル講師、川窪美穂さんによる「ルパン三世のテーマ」とピアノジャックの「台風」の演奏でイベントが始まった。一般の参加者も列を作り、思い思いの曲で演奏が続いた。

 11時ごろには、SNSでイベントを知った人や買い物客らが足を止め、約50人がピアノを囲み演奏に耳を傾け、曲が終わるたびに拍手が起こった。

 母親と一緒に訪れていた区内在住の香蓮(かれん)ちゃん(5歳)は、翌日に控えたピアノの発表会で演奏する曲を披露し「ドキドキしたけど、みんなの前で弾けてよかった」とはにかんだ。狭山市からイベントの告知を見て訪れたというアーティスト「くっちー」さんは「都庁や横浜でも演奏したことがある。気軽に聞いてもらえる環境がもっと増えるとうれしい」と期待を込める。

 武藤さんは「現代音楽は細分化され共通のファンコミュニティーで楽しむなど、好みの音楽だけを聴くという環境が多くなっている。しかし本来音楽はシェアできるもの。同じ場所で共通の音楽に耳を傾けるという『ストリートピアノ』は人と人をつなげる力を持っている。研究の一環として各地のストリートピアノの視察も行ったが、誰が演奏するかも分からないし、何が起こるか分からないという環境が会話のきっかけにもなり得る」と話す。

 演奏に足を止めていた80代女性は「コンサートに行ってもこんなに間近で人の演奏を見ることはできない。貴重な体験ができた。とてもすてきなイベントですね」と笑顔を見せた。

 武藤さんは「初めての開催だが、こんなにも人が集まるとは予想していなかった。今回のアンケートや参加者の声を拾い、次回開催へつなげていきたい」と意欲を見せる。

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