「第18回 北区内田康夫ミステリー文学賞」の短編小説作品の募集が現在、行われている。
同賞は、ミステリー作家故内田康夫さんの協力を得て2002(平成14)年に創設し、今回で18回目。内田さんは北区の知名度や文化的イメージを高めるため、1996(平成8)年より北区アンバサダーとしても活動していた。
例年、国内外から200作品を超える応募が寄せられ、多くのプロ作家も輩出している。第17回開催は205作品の応募があり大賞に福田純二さんの「金木犀(きんもくせい)の木の下で」、区長賞に加藤眞男さんの「運がいいのか悪いのか」、奨励賞に横山黎さんの「秘密を夜に閉じこめて」が選ばれた。
令和2年3月に開催予定の授賞式では、前年の大賞受賞作品が舞台化され上演される。昨年は、金子裕さん脚本、西慶子さん演出による甲斐太朗さん原作の「妖剣(ようけん)」が「劇団虎のこ」によって披露された。
賞金は大賞100万円、特別賞(1~2編)各10万円を用意する。受賞作品は「Webジェイ・ノベル」(実業之日本社)に掲載するほか、ブックレットを作成し、授賞式で来場者や受賞者、出版関係者に配布する予定。
応募は、ミステリー作品の短編小説で、日本語で書かれた自作未発表の作品に限る。選考の基準とはならないが、北区の地名・人物・歴史などを入れ込んだ作品を歓迎する。北区広報担当者は「今年も多くの人に応募いただければ」と呼び掛ける。
ワープロ原稿は32字×40行(A4用紙横置きに縦書きで印字)で12.5枚以上25枚以内、手書き原稿は400字詰め原稿用紙で40枚以上80枚以内。表紙に必要事項を記入の上、郵送で応募する。締め切りは9月30日(必着)。