赤羽のシステム開発会社「リエールファクトリー」(北区赤羽1)が4月、国内初のコード決済比較サイト「AIーCredit(エーアイクレジット)」を開設した。
同サイトは、還元率や割引率、クレジットカード連携、チャージの方法などから、利用者個人に合ったコード決済方法を探せる比較サイト。構想から約2年間、コード決済の種類も増え続け、市場が大きく変わっていく中、調査とシミュレーションを重ねた。
コード決済サービスは20%還元キャンペーンをはじめ、多くのキャンペーンを行っており、徐々に広がりをみせているが、同社が300人を対象にしたアンケート調査(3月17日調べ)によるとコード決済アプリをインストールしているのは22%にとどまっているという。
荒井健太社長は「コード決済を含め、電子マネー、クレジットカードを利用できる店舗も、どの店舗でどの決済方法を利用できるのか、消費者は把握できないのが現状」と話す。「カオス状態になっているコード決済に興味を持つ人が、同サイトを活用する事で、普及率向上の一助になれば」とも。
子どもの頃から、お金のやりくりに興味を持っていたという同サイト開発責任者の足澤(たるさわ)憲さんは、現在、25枚のクレジットカードを持ちポイントを活用する、キャッシュレス派のクレジットカードマニア。「コード決済サービスも多様化しており、キャンペーンもあるが、どこで使えるかが分かりにくい現状を解決するサイトを目指している。現在、個人の属性や、どこに住んでいるかなどライフスタイルや個人に合わせて、提案できる仕組みを構築中なので、期待して欲しい」と意欲を見せる。
週に1~2度は、仕事終わりに社員とともに、赤羽の飲食店を利用するという荒井さんは「赤羽の街は無人コンビニの実証実験をしたこともあり、飲食店も多く、キャッシュレス化には期待している。赤羽のような、意外なところで使える感動を味わえたら面白いのでは」と期待を込める。
「時間をかけ調査し、計算したデータを紹介しているので、現在コード決済サービスを利用している人も、利用を検討している人も、ぜひ同サイトを活用していただきたい。一般だけでなく、赤羽で『キャッシュレス対応にしたい』という店があれば、相談していただければ」と呼び掛ける。
同サイトでは、電子マネーなどのフェリカ、クレジットカードの比較もできる。