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飛鳥山博物館で「モダーン・ジャーニー」 大正・昭和期の旅行広告展示

王子電車で王子近辺を巡る路線図

王子電車で王子近辺を巡る路線図

 明治時代に鉄道が開通したことにより移動手段が格段に変化した時代の旅行にスポットを当てた展示企画「モダーン・ジャーニー」が現在、飛鳥山博物館(北区王子1)で開催されている。

上野から王子に鉄道が走る様子が描かれた絵

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 同展は北区に関係した人々が収集した大正・昭和期の旅行広告を展示したもので、この時代にどのような旅行が楽しまれていたのかを広告を通して知ることができるよう工夫する。

 鉄道が開通する前の旅行手段は徒歩が主流であったため、遠隔地に行くには数カ月かけることもあったという。例えば北区志茂から伊勢方面に旅に出た人が残した記録では、志茂を出発し、伊勢を訪れた後、関西方面を巡っており、帰宅するまでに約4カ月を要したという。それが近代になると旅行期間は鉄道等の発達により飛躍的に短くなり、昭和の初めの頃になると東京から1泊2日での旅行を楽しんでいた様子がうかがえる旅行会社のリーフレットなどが多数ある。

 展示している昭和初期の旅行パンフレットには、旅行に必要な心構えや立ち寄るべき場所などが細かく記載されており、旅行に行く前には計画を立てるためのツールとして、実際に旅行に訪れる際にはガイドブックのように活用できるような作りになっているものもある。

 同館学芸員の佐々木優さんは「博物館がある王子は、上野から高崎間で鉄道が開通した1883(明治16)年と同時に駅が開業した。既に桜の名所としても名が通っていた王子は桜だけでなく、飛鳥山から王子の街に広がる近代工業地帯の煙を眺める場所としての観光地としてもにぎわっていた様子が展示している絵からうかがい知ることができる。昭和初期のパンフレットは、週末にキャンプやハイキングをすることで心身を健やかにすることをうたったものや、しょうゆ工場の見学に果物狩りを併せたツアーなど現代の旅行パンフレットの内容にも通じるようなものもある。飛鳥山は花見の季節になってきているので、花見と併せて当館にも足を運んでもらえれば」と話す。

 期間中の開館時間は10時~17時。休館日は5月4日を除く月曜と5月7日。入館無料。5月17日まで。

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