北区が10月24日、赤羽イノベーションサイト(北区赤羽1)で魅力発信人材育成プログラムの最終回を開催した。同プログラムは、区内で新たな挑戦を行うローカルプレーヤー向けにさまざまなイベントやプログラムを提供する事業の一環。
区内の地域情報などを発信するインターネットラジオ局「しぶさわくんFM」と連携した内容で、受講生らは、最終回のプレゼンテーションのテーマである「自分の番組で飛鳥山ハワイフェスティバルをどのように紹介するか」を念頭に、自分がやってみたい番組作りと番組内でどのように地域の情報を発信するかを学ぶプログラム。
1回目は10月10日に同局統括ディレクターの高野未来さんが「北区を音で伝える仕事」をテーマに講演した後、受講生らと「まち」についてのグループワークを実施。2回目は10月18日に開催された「飛鳥山ハワイフェスティバル」の主催者である北区観光協会や出店者らにインタビューするため、飛鳥山公園に出向き、最終回に向けた番組作りのフレームワークを学んだ。
最終回は、同局のファウンダーでチーフプロデューサーの大前孝太郎さんがゲストとして参加し、「2019年ごろから情報を目で追うことに現代人が疲れているという傾向があり、目ではなく耳で情報を取る『ながら聴き』のメディアに試験的に取り組んできた。2年前に9番組で開局し、現在は15番組ほどを配信しているが、今日は新しい番組企画を聞くのを楽しみにしている」と受講生にメッセージを送った。
プレゼンテーションされたのは、「風の聲(こえ)~山伏・しょうかんさんの人生は修行~」「味わう決算」「集める!集まる!北区BEYONDコレクターズ」「北区の健康づくりの学舎」など8番組で、プレゼンテーションの後には、大前さんと高野さんが番組企画案にフィードバックした。
高野さんは「皆さんの番組企画案を聞いて、自分自身も今後の番組作りの刺激となり、音声メディアを通じて言葉を残す方法を改めて考える機会になった。今回の機会とつながりを、北区の魅力を発信する番組作りに生かしていきたい」と振り返る。