東京国際フランス学園(北区滝野川5)で11月1日・2日の2日間、「東京バンド・デシネ・フェスティバル」が開催される。主催は、北区滝野川でバンド・デシネ専門店を営む「メゾン プティ ルナール」(滝野川6)。
同フェスは、同店店主で日本の漫画をフランス語に翻訳する翻訳家のデビエフ・ティボーさんと妻の紫代さんが、フランス語圏の漫画「バンド・デシネ」とヨーロッパ圏で人気が高い日本漫画の文化的交流を通じて、バンド・デシネの魅力を発信することを目的に企画した。教育とバンド・デシネの文化的なつながりを目指し、同学園の協力を得て、体育館や講堂、校庭を使って行う。
ティボーさんは「日本の漫画もフランスで人気が高く、読者も多いが、フランスでは、バンド・デシネを通じて、子どもたちはさまざまな社会のことを学ぶ機会がある。日本とフランスの漫画文化は長年にわたり相互に影響を与えて、文化的な交流を深めてきたので、これを機会に、より多くの日本の人にバンド・デシネを知ってもらえれば」と来場を呼びかける。
当日は、バンド・デシネ作品や作品の試し読みと作家を紹介したカタログの販売を行うほか、「歴史バンド・デシネ 学習マンガにとどまらないその効能」「現代バンド・デシネにおける新しいおとぎ話」などをテーマに2日間で7つのセッションを行う。サイン会は、「レベティコ-雑草の歌」の著者ダヴィッド・プリュドムさんや「私はカレン、日本に恋した日本人」の著者で漫画家のじゃんぽ~る西さんなど24人の作家が行う。
紫代さんは「フランス人で日本在住のイラストレーターのジュリ・ブランシャン・フジタさんが作った区境にあるうちの店を中心にした地域マップをカタログの付録にしている。フェスティバルを通じて、地域の国際交流の促進と地域活性化につながれば」と期待を込める。
開催時間は両日共10時~18時。入場無料。パネルディスカッションは要事前予約、サイン会は予約優先。