
講談師・神田京子さんの「大独演会 in 東京」が7月6日、北とぴあ(北区王子1)で開催される。
同公演は2024年6月に柏市でスタートし、日本全国で70回以上を開催してきた。今回は芸歴25周年のファイナル公演で、「慈悲」をテーマにした「金子みすゞ伝~明るいほうへ」と「渋沢栄一伝~繰り返さない明日へ」の2席を上演する。
東京都と山口県の2拠点で活動している神田さんにとって、東京都北区は、神田さんが渋沢栄一を講談にするきっかけとなった場所。渋沢栄一は飛鳥山公園に邸宅を構え、2024年に新1万円札の顔になった人物。金子みすゞは、神田さんの移住先である山口県の詩人で「みんな違って、みんないい」の一節で知られる人物。両者の共通点を「見えぬところへ思いをはせる、慈しみの心」と捉え、未来が明るくなるようとの願いを込めて演じるという。
事務局の椿克美さんは「学生応援チケット代金を含むシブサワ席は完売した。渋沢栄一翁は資本主義の父として注目されがちだが、公益の人でもあった。特に晩年を過ごした飛鳥山では多くの福祉事業に携わったシブサワイズムをつないでほしい」と話す。
12時30分開場、13時30分開演。チケットは一般席3,500円。6月30日まで販売。