飛鳥山公園（北区王子1）に居住した近代日本経済の父と称される渋沢栄一の誕生日が3月16日であることを記念して、現在、王子駅周辺で「渋沢栄一翁生誕祭＠北区」が開催されている。

重ね押しのスタンプ台

　同生誕祭は、北区にゆかりのあった渋沢栄一とのつながりをきっかけに、地域全体で渋沢翁の生誕を祝うことを目的に城北信用金庫が主催。王子駅周辺の飛鳥山おみやげ館やお札と切手の博物館などに設置されたスタンプラリーの企画、王子銀座商店街や北とぴあ通り商店会、柳小路商店会では、「生誕特別メニュー」が提供されている。

　渋沢翁の誕生日当日の3月16日にはバースデーイベントが行われ、王子駅前公園（王子1）で「しぶさわくん」「ふっかちゃん」など渋沢翁にゆかりのある「ゆるキャラ」が登場したり、「しぶさわくんの唄」に合わせて地元の子どもたちがダンスを披露したりするなどして、オープニングイベントが行われた。

　その後、同金庫旧王子銀座出張所（王子1）で、東京商工会議所北支部の越野充博会長がパーソナリティーを務める「しぶさわくんFM」の番組「飛鳥山の窓から～TOKYO NORTH MOVEMENT～」の公開収録を実施。北区アンバサダーで「しぶさわくんの唄」を歌う水森かおりさんや山田加奈子北区長、渋沢史料館顧問の井上潤さんがゲストとして登場し、トークセッションが行われた。

　王子一丁目遊び場には飲食ブースやキッチンカーも出店し、同イベントを盛り上げた。

　同金庫の平田彩さんは「当日はあいにくの天気だったが、2300人以上の人が集まってくれ、街の元気を感じた。生誕祭は4月13日まで街を挙げて祝っているので、北区内外の皆さんに参加してほしい。スタンプラリーは『重ね押し』という方式で6カ所のスタンプスポットに絵柄が異なるスタンプがあり、全て集めると絵柄が完成する。どんな柄になるか楽しみながら王子駅周辺を回っていただければ」と参加を呼びかける。

　4月13日まで。