飛鳥山公園(北区王子1)と和歌山城公園(和歌山市)の2カ所で2月3日、桜の植樹式が同時に合同開催された。
北区と和歌山市は江戸時代から歴史的に深い関わりがあったとし、2024年10月22日に防災や観光などの分野で連携を深めるため協定を結び、同年11月に交流の証として和歌山市と交換した桜の枝を約1年間育苗し、植樹することになった。
植樹する飛鳥山公園は、紀州徳川家で八代将軍となった徳川吉宗が1720年に江戸城の吹上で育てられた苗木を飛鳥山に植樹したことに始まる。それまでの江戸の桜の名所は上野の寛永寺の境内だったが、娯楽の場所として不十分だったとし、「享保(きょうほう)の改革」の一環として行楽地の整備に当たった。その行楽地として飛鳥山が選ばれたのは、吉宗が鷹狩などで度々訪れていたためだといわれている。1737年には吉宗自ら飛鳥山に出向き、植樹を行ったとも伝えられている。当時、植樹された桜はヤマザクラだったが、現在の飛鳥山公園に植えられている桜は、ソメイヨシノを中心にさまざまな八重桜や珍しい御衣黄(ぎょいこう)桜も植えられている。
当日は飛鳥山公園と和歌山城公園をオンラインでつなぎ、それぞれ植樹を行った。
植樹の様子を見ていた北区在住の40代女性は「和歌山と北区にこんなつながりがあったとは知らなかった。まだまだ小さい苗木だが、これから少しずつ大きくなっていく様子を見守っていきたい」と話していた。