北区王子の中央工学校14号館(北区王子本町1)内で12月20日・21日、絵付け体験ワークショップが開催される。主催は旺栄(王子本町1)。
絵付けができるのは和凧(わだこ)、陶器で作られた来年の干支(えと)である午(うま)・だるま・招き猫、キツネの面。和凧は、北区伝統工芸保存会の会員である凧(たこ)絵師の志村康夫さんを講師に迎える。凧は空に舞い上がることから運気上昇や商売繁盛の正月飾りとしても知られているが、飾るだけではなく実際に空に揚げることもできる。
ワークショップの会場となる中央工学校14号館は来年以降、同校舎での授業がなくなり空き教室となるため、ワークショップ専門のアトリエ「Atelier ei TOKYO(アトリエ・エイ・トーキョー)」として、1月下旬にオープンする予定。今回のワークショップは、そのプレイベントとして行う。
同社の鈴木知子さんは「このアトリエはワークショップ専門のアトリエで、日本で長く継承されてきた手仕事や伝統工芸をつないでいく場所になればとオープンする。北区伝統工芸保存会で活躍している人たちを講師に迎え、月に一度、特別な講座を開いたり、書道や紙すきなどのものづくりの体験をしたりするほか、貸し出し用のコスチュームを着て撮影できるようなスポットも設ける予定」と話す。
今後について、鈴木さんは「近隣の学校の生徒とコラボレーションをすることで若い世代にも日本の伝統工芸に興味を持ってもらい、新しいアイデアを取り入れた工芸品を生み出したり、後世に技術を伝えていく役割を担ってもらえたりするような活動もしていく」と意欲をみせる。
ワークショップの参加費は2,000円(小学生以下1,500円)。申し込みはウェブサイトなどで受け付ける。