赤羽体育館(北区志茂3)で11月29日、ユニバーサルスポーツ「リアル野球盤体験」イベントが開催された。主催はNPO法人「れっど★しゃっふる」。
同NPOは、子どもからシニアまで、誰もが気軽に楽しめる多彩なスポーツ・文化プログラムを提供している北区の総合型地域スポーツクラブ。サッカーやバスケットボール、ダンスなどに加え詩吟や三味線、フライングディスク競技のアルティメット、ディスクゴルフなど、さまざまなプログラムを提供している。
クラブは「多種目」「多世代」「多志向」で運営されてているが、障害がある人へのプログラムが少なかった。クラブとしても積極的に実施していきたいと、東京都障害者スポーツセンターと協働し、ユニバーサルスポーツの認知度向上として企画した。
リアル野球盤はおもちゃの卓上野球盤と同様に打球の行方によって打撃成績を決める。高齢者や障害のある人も参加できるユニバーサルスポーツ。今回は障害のある人の参加はなかったが、誰もが安心して取り組めるよう、使う道具を各自が選べる仕組みを導入したという。チーム分けを行った後、チーム名とプレーヤー名を決めて全員で一礼をしてスタート。打球の種類も複数用意。1イニング中は同じ球は選べず、サッカーボールやピンポン玉、フライングディスクなどどのタイミングで何を選ぶかも戦略となる。飛んだ先に野球盤の表示があり、どこに当たるかで出塁が決まる。ダブルプレーの札を抜けた先にヒットやスリーベースなどの表示が並び、球が表示にたどりつけずに間で止まってしまうとアウトになってしまうため、両チーム共、球の行方を見守る様子は野球さながらだった。
クラブマネジャーの村上広幸さんは「大人は思い切りバットを振り、子どもたちはチームメートを応援するなど、会場全体がとても良い雰囲気に包まれていた。スポーツをするだけでなく、応援やサポートも大切な要素。今後も、誰もがさまざまなスポーツに参加できる場を、より多く提供していきたい」と話す。