
文化芸術拠点「ココキタ」(北区豊島5)で2月7日、食と文化芸術の体験イベント「キタクマとらくご」が開かれた。主催は「種のアトリエ」(品川区)。
同団体代表理事の佐次えりなさんは「創作活動を通してイマジネーションとコミュニケーションのあふれる『真に豊かな生活』のある社会を目指し、以前から食と文化芸術を一緒にした、体も心も満足するようなイベントの開催を模索していた」と話す。
ココキタのキッチンスタジオで月2回程度、子ども食堂を行う「キタクマ」とコラボすることが決まり、落語の歴史が持つ社会性や地域性を借りて、気軽に子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる庶民の文化芸術をたくさんの人に体験してもらおうと、落語の演目を準備したという。
当日は、キッチンスタジオの向かいにある多目的室で、落語家を演じる人形が舞台の上で座布団に座り、「道具屋」「芝浜」の演目を披露し、参加者は子ども食堂で食事をする前後に観劇した。
「同じ作品を見て、子どもも大人も難しいことなしに、面白くて笑うという単純なことが必要だと再認識した」と振り返る。