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十条に本を軸とした創造の場「ジェイトエル」 交流拠点も目指す

開設記念イベントの様子

開設記念イベントの様子

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 北区は12月1日、十条駅前の再開発ビルの中に「東京都北区ジェイトエル」(北区上十条2)を開設する。

ラウンジ本棚の前で山田加奈子区長

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 「ジェイトエル」は十条の頭文字の「J」とライブラリーやラボラトリーの「L」から成る造語。「Sports」「University」「Activity」の3つのテーマが浮かび上がる、ストーリー性のある書棚づくりが特徴で、本を軸とした創造の場として多世代の交流を促す公共施設として開設する。

ビル内の3、4階に開設した同拠点。3階はくつろぎながら読書ができる図書ラウンジとクリエーティブルーム、ギャラリーを設ける。本は自由に閲覧できるが貸し出しは不可。北区立図書館で予約した資料の貸し出しと返却は受け付ける。4階は創作活動を通して交流ができるよう、ホールや多目的ルーム、音楽・動画編集室などを備える。

 11月24日には開設記念式典とイベントが開催された。当日は、和太鼓による迎え演奏の後、山田加奈子北区長があいさつを行い、テープカットが行われた。

イベントでは開設に向けて準備を進めてきた東京家政大学と東京成徳大学のプロジェクトの成果を本棚として設置。壁面にはパネルを展示し、多くの見学者でにぎわった。3Dプリンターなどを備えたクリエーティブルームでは、機器を使ってデジタルデータを元に創造物を制作する体験会を行った。

 山田区長は「ここでは約1万冊の本を配架しており、飲食可能なラウンジもある。いろいろな創作ができる設備や最新の機器も備わっているので、新しい創造をしてほしい。特に若い世代が将来の仕事へのイメージが持てる機会となればうれしい。それとともにこの場が十条の商店街や地域とつながる拠点として活用されれば」と期待を込める。

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