北区が10月23日、SDGsの理念に賛同し推進している企業などを認証する「東京都北区SDGs推進企業認証制度」の認証式を「北とぴあ」(北区王子1)で行った。
「持続可能な経済の発展は道理・道徳を伴うべき」と説いた北区ゆかりの偉人である渋沢栄一の理念・功績はSDGsに通じるとして注目され、北区では、渋沢栄一の精神を受け継ぎ、新しい時代に必要とされる事業者の取り組みを支援するため、2023年度に認証制度を始めた。これまで26社を認証しており、今回新たに地元金融機関の瀧野川信用金庫や区内で複数の飲食店を経営する「みのりプロジェクト」などの7社の認証を決めた。
永沢映北区SDGs推進企業認証審査会会長は「各自治体でSGDsを推進する制度は、宣言・登録・認証の3つがあるが、最もハードルの高い認証制度は、応募要件とチェックリストをクリアして、企業ごとに3つ以上の目標を立てて、審査会で認められないと認証されない仕組み。この制度の実施は東京都内では北区のみで、北区が初。チェックリストは企業としての成長、発展と効率的経営を目指すことに加えて、北区内外の連携、ネットワークの構築の実践にも役立てることができる内容。これをきっかけにSDGs推進の象徴的な企業として、さらなる成長と発展につなげてほしい」と期待を寄せる。
認証賞授与などの式典後は、昨年度認証企業となったカクヤスグループ(北区豊島2)の前垣内社長とサステナビリティ推進課の五十川里子さんが「カクヤスグループにおけるサステナビリティ経営の取り組み」をテーマに講演を行った。