「URまちとくらしのミュージアム」(北区赤羽台1)開館1周年を記念したイベントが9月14日・15日の2日間、開催された。
イベントでは昨年度に「まちや団地に新たな風景」をつくることを目指して実施された「まちとくらしのトライアルコンペ」で選ばれたアイデアを元に、団地内の広場でトライアルプロジェクトとしてワークショップなどが行われた。
登録有形文化財にもなっているスターハウスの形をしたスツールを作るワークショップや、植木鉢に彩色を施し観葉植物を植え付けるワークショップが行われたほか、赤羽の「お気に入り」情報や将来の希望を書き込める巨大な地図を作成したり、グリーンカーテンに実ったゴーヤの水やりと収穫体験を行ったりした。
普段は完全予約制となっているミュージアムも予約不要で内部を見学できたことから、多くの人が訪れた。
ワークショップに参加していた区内に住む30代男性は「赤羽駅の西側にはほとんど来たことがなく、こんな立派なミュージアムがあるとは思わなかった。子どもと共にワークショップに参加したが、とても楽しめたし、ミュージアムも興味深かったので、また訪れたい」と話す。
「まちとくらしのトライアルコンペ」の審査員を務めた岩淵家守舎の織戸龍也社長は「ミュージアムの過去から現在、さらには団地の未来を考え、赤羽台とその周辺をつなぐ風景を作る社会実験を今後も考えている。団地の住人や近隣の人々と一緒に、これからも協力してまちをつくっていきたい」と意欲を見せる。