「URまちとくらしのミュージアム」がヌーヴェル赤羽台(北区赤羽台1)の保存街区に開館して、10月15日で1カ月がたった。
同館では、八王子にあった集合住宅歴史館から移築したUR都市機構の前進である日本住宅公団の頃に造られた集合住宅4団地、計6戸を復元した住戸を展示している。その他、1950~60年代に日本各地で建設されたY字型の建物に住戸が放射状に配置された「スターハウス」と呼ばれる建物と板状住棟「ラボ41」を住宅実証実験の場として活用。いずれも2019年に団地として初めて国の登録有形文化財に指定された。
ミュージアム棟に展示されている同潤会代官山アパートメント、蓮根団地、晴海高層アパートと多摩平団地テラスハウスは室内に入り見学することが可能で、当時の団地での暮らしぶりを間近に見ることができる。
UR都市機構・広報室広報課の古檜山祥伍さんは「このミュージアムは、保存されているような団地に実際住んでいた世代には懐かしい気持ちに、若い世代には新鮮に感じられるので、どの世代にも楽しんでもらえる造りになっている。ミュージアムの周りには多くの人が住まう団地が立ち並んでいるので、現在、暮らしを営む人々が集う場所でもある。ミュージアムと共に赤羽台に住まう人、そして近隣住民の人々にもこの場所がアップデートしていく様を楽しんでもらい、多くの人に親しまれる施設になれば」と話す。
開館時間は10時~17時。入館無料。見学は1日3回行う館内ツアーに事前予約制。水曜・日曜・祝日休館。