レンタルスペース「滝野川フレイムス」(北区滝野川7)に香川県さぬき市にある「うみの図書館」の蔵書が到着し、10月5日、連携拠点として貸し出しを始めた。
滝野川フレイムスは4月、築70年の古民家を改築して開いた。店主の河田彩さんは仲間の手を借りながら古民家をDIYで改装。河田さん自ら店頭に立ちコーヒーやスコーンを提供し、さまざまなワークショップを開いている。そこに「うみの図書館」の機能を追加することになった。
うみの図書館は黒川慎一朗さんが5月に始めた私設図書館。所蔵本を貸し出す仕組みは、手紙を瓶に詰めて漂流するボトルメールのようなイメージで、同館から全国各地の同様の仕組みを持つ図書館を漂流するもの。その本の一部が滝野川フレイムスに届いた。
滝野川フレイムスが拠点の一つとなったのは、近所に住む大学生が自身の兄が運営する「うみの図書館」を紹介したのがきっかけだったという。
河田さんは「オープンする時に本を置きたいと思っていたが、自分で本を選ぶとジャンルに偏りが出てしまうと考えていた。誰かに選書してもらえたらと思っていたところ、うみの図書館のことを知り、7月に現地へ足を運び、図書館の連携拠点として名乗りを上げた。今後は東京で最初の拠点として蔵書も増やしていく予定なので、多くの人に本を手に持ってもらえれば」と話す。
本の貸出期間は貸出日から2年。滝野川フレイムスをはじめ連携の図書館やうみの図書館で返却できる。
営業時間は、平日=9時~13時、土曜・日曜・祝日=11時~17時。金曜定休。