北区は、SDGsの理念に賛同し推進している企業などを「東京都北区SDGs推進企業」として認証する制度を23区で初めて立ち上げ、7月3日、申請受け付けを始めた。
北区ゆかりの偉人である渋沢栄一の理念に基づいて制定した同制度。渋沢栄一は、「持続可能な経済の発展は道理・道徳を伴うべき」と説いており、その考えはSDGsにつながることから、渋沢の精神を受け継ぎ、区内でSDGsに取組む事業者を支援することで、地域の活性化や社会課題の解決につなげるという。
認証された事業者は、北区のホームページや区報、SDGs取組事例集などで紹介するほか、「論語と算盤」をモチーフにした北区SDGs認証ロゴマークを使用でき、区の制度融資である事業活性化支援資金による低利融資を利用することなどができる。
北区産業振興課長の土屋修二さんは「当制度の認証を受けることで、企業の価値を高めることにつながる。この制度をきっかけにSDGsに取り組む企業が増え、その輪が広がっていくことを期待している」と話す。
申請受け付けは8月31日まで。9月~12月に認証審査会を行い、2024年1月に認証事業者を決定し、同年2月に認証式を行う。認証期間は3年。