北区介護保険課が4月、区内の中学生に学校を通じて「介護のお仕事ガイド」の配布を始めた。
冊子の前半では区内の介護を取り巻く環境を漫画で解説し、介護職員、ケアマネジャーなどの介護の職種をイラスト付きで紹介している。後半は北区のホームヘルパー、特別養護老人ホーム、デイサービスで働く職員のインタビューを掲載し、裏表紙には、区内で介護を学ぶことができる都立赤羽北桜高校や東洋大学ライフデザイン学部の生徒・学生が介護の道へ進むきっかけを紹介している。
北区の公立中学校で実施する1年時の半日型の職場訪問と、2年時に3日間の職場体験で介護の現場を選択する人はまだ少ないという。
「介護のお仕事ガイド」を手に取る介護保険課長の新井さん(左から3番目)と北区の職員
介護保険課長の新井好子さんは「これまでは、潜在的介護職など社会人に対して情報発信を行ったり、訪問介護の家事援助サービスの資格が取れる研修会を開いたりしてきたが、中学生向けの試みは今回が初めて。介護といっても、サービスの種類によって仕事の内容はだいぶ変わってくるので、実際に介護の現場を訪ねて、先輩の話を聞いたり、利用者の笑顔を見たりしてほしい。今回のガイドが、そのきっかけになれば」と笑顔で話す。