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熊野神社で「白酒祭」 弓矢で鬼退治、「オビシャ」披露

弓矢を構える氏子総代の篠原利さん

弓矢を構える氏子総代の篠原利さん

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 地域の五穀豊穣を祈願する「白酒祭」が2月7日、熊野神社(北区志茂4)で開催された。

神楽殿では白酒の唄などが披露された

 この祭事は600年の歴史を持ち、2002年に北区指定無形民族文化財に指定されている。「オビシャ」は悪霊退散を願って「鬼」と書かれた直径1.8メートルの的を8メートルほど離れた場所から氏子総代らが3本の矢を射る儀式。1本目の矢は「捨て矢」として故意に外し、2、3本目の矢を当てるのが倣わしとなっている。矢が的に当たると鬼を退治したことを意味するため、的に命中した瞬間には大きな拍手と歓声が上がった。

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 また、村人が同神社の裏手に流れる川の清水を用いて白酒を仕込み、祭礼時にふるまった歴史があることから、当日は古くからこの地で伝わる伝統の白酒造りの作業唄「白酒の唄」などが神楽殿で披露された。境内では甘酒と短冊形の災難除切り餅が振る舞われ、縁起物を手にしようと長い行列ができた。

 子ども連れで参加した30代女性は「今回初めて参加した。このような行事は、なかなか見る機会がないので、とてもいい経験になった。また子どもと一緒に参加したい」と話す。

 同神社氏子総代の福田良一さんは「例年は風が強いなど天候の悪い日が多かったが、今年は天気も良く暦通りの良い日になった。地域に伝わる文化にぜひ若い人にも触れてもらいたいと思う。来年も世代問わず多くの人に参加してもらえれば」と呼び掛ける。

 開始時間の11時には既に境内を埋め尽くすほどの約300人の人でにぎわった。