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地域の子どもが作る段ボールの秘密基地 滝野川で創作イベント

子どもたちの手で拡張と進化を続ける段ボールの秘密基地。

子どもたちの手で拡張と進化を続ける段ボールの秘密基地。

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 JimoKidsの拠点「石蔵秘密基地」(北区滝野川6)で現在、地域の子どもたちが主役になって段ボールの秘密基地を作り続けるイベント「ダンボールプロジェクト2021夏」が開催されている。

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 JimoKidsは、さまざまなイベントや教室などを通じて、近隣の子どもたちに学びの機会と居場所を提供してきた。「今回は見守り役の大人からの促しや指導などを極力無くし、子どもたちが自分たちで何かを作り上げる企画をしたかった」と代表の畑川麻紀子さんは言う。

 「関わってくれているスタッフの皆さんとプロジェクトについて話し合いを重ねた。子どもたちが家にいる夏休みに、密にならずに楽しめる場を近所に作りたい。子どもたちが緩くつながり合える場にしたい。足を運びやすく、何度も通いながら徐々に何かが作られていくような活動がいい等々、少しずつ企画の焦点が定まっていった」とプロジェクト立ち上げの経緯を振り返る。

 段ボールを使うアイデアは、スタッフの倉本大資(だいすけ)さんから出てきた。子ども向けのプログラミングワークショップを主催する倉本さんは、子どもたちと交流する際に、身近で扱いやすい段ボールと、粘着テープや接着剤を使わずに段ボールを簡単につなげる「makedo(メイクドゥ)」という市販のコネクターを利用してきた。今回の企画では、倉本さんのこうした経験とノウハウが生きた。

 「自分の作ったものに別の子が何かを付け足したり、誰かの作ったものを自分が改造したりして制作物がどんどん混ざっていく。その変化の過程が子どもたちの楽しみとなり、交流にもなっている。店番の大人が特別ゲストになって個性を発揮することもある」と倉本さんは話す。

 7月22日に始まって以来、毎日3~5人で秘密基地を創作するリレーが続いている。完全に片づけをせずに、翌日すぐに「昨日の続き」から始められることも、子どもたちから喜ばれているという。

 表の通りを行く大人が興味深そうに声を掛けてくることもあれば、進化を続ける秘密基地を見た参加者の母親から「段ボールが生き物になっている」と言われたことも。

 秘密基地の最終形のお披露目会なども予定する。8月27日まで。

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