今年で6回目を迎える「北区まちなかゼミナール」(通称「北区まちゼミ」)の講座が8月1日、始まった。
「北区まちゼミ」は、区内の商店主や専門家たちがバラエティー豊かな講座を広く市民向けに開講するイベント。講座の内容によって材料費などが数百円必要になる場合もあるが、受講料は原則無料。
例えば、ワイン店の店主がワインの選び方を教えたり、プロのオペラ歌手が歌唱指導をしたりするなど、講師の専門性を生かしたタイプの講座や、鳥と卵専門店の店主が抜刀道の基礎を教えるような、講師の個性を生かしたタイプの講座など、今年は48の講座を用意する。8月中は、大人向けの講座だけでなく、小学生の夏の自由研究にも活用できるような「キッズOK」講座も多く開く。
2003(平成15)年、愛知県岡崎市から始まった「まちゼミ」の取り組みは、地域に根差したお店と近隣の客が、講座を介して信頼関係を築くことを目的にしており、「お客」「お店」「地域」それぞれにメリットがある「三方よし」の地域経済活性化事業。今年は「全国一斉まちゼミ」と題し、9月1日~11月30日、北区も含めた全国150カ所以上の地域で、それぞれのタイムスジュールで開催される(参加地域数は7月30日現在)。
北区まちゼミ実行委員会代表を務める「ジュエリーこまつ」小松克弥さんは「コロナ禍をきかっけに、Zoomなどのオンライン会議システムの利用に一般の方がなじんできていることもあり、昨年から開催され始めたオンライン講座には、今年は北区以外の地域からの参加も見込まれる。このイベントをきっかけにして、地域内だけでなく、地域間のリアルな人の行き来が生まれる可能性も出てきた。まだ参加枠が残っている講座も多数あるので、この機会に北区の頑張っている店主や専門家たちの魅力をぜひ知ってほしい」と参加を呼び掛ける。
リアルな対面での講座の申し込みは電話で、オンライン講座の申し込みはホームページで受け付けている。9月30日まで。