トンボ鉛筆(北区豊島6)は、「ピット(PiT)」が発売50周年記念して限定商品を販売するほか、企画展を開催している。
のりのブランド「ピット」は1971(昭和46)年、初の国産スティックのり(固形のり)として発売。当時ののり付けは、でんぷんのりや、ご飯粒をつぶして代用するなどの方法しかなかったが、「口紅のように気軽に持ち運べ、手にべたつかないもの」という着想から新たに開発された。商品名は「ピッと塗って、ピッと貼れる」という使い方からネーミング。現在は、同ブランドのシリーズとして、液体のり、テープのりなども展開しており、のりのトップシェアブランドとして広く使われている。
全国の文具店・量販店で6月22日より、限定商品の歴代のパッケージデザインを復刻したスティックのり「ピット復刻デザイン ミニコレクションセット」(550円)、「シークレットピット」(132円)を販売。7月1日には、オンラインショップ「貼って、HAPPY!限定ショップ」をオープン。歴代のピットロゴとスティックのりパッケージデザインなどをTシャツやグッズに展開したピットオリジナルグッズも発売した。
貼り絵(コラージュ)による手紙展「言葉のない手紙~言葉にできない想(おも)いを全部~」も8月10日まで、オンライン展示している(同日まで、東急ハンズ新宿店でも展示)。
同社広報担当者は「ピットは、それまでの筆記具専門メーカーという位置付けから、事業の多角化を図る第一歩として成功を収めた製品。今後も経営理念に沿って、常識や習慣を革新することで、お客さまに心躍る発見や喜びをお届けするために邁進していく」と話す。