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子どもたちが夢中で絵の具遊び 赤羽岩淵「asobi基地」イベントで

「とことん絵の具あそび!asobi基地 オープンデー @赤羽岩淵」の様子

「とことん絵の具あそび!asobi基地 オープンデー @赤羽岩淵」の様子

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 いさみや洋装(北区岩淵町2)で7月3日、「asobi基地」主催のイベント「とことん絵の具あそび!」が開催された。

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 いさみや洋装はミシン洋裁の工場。イベントの趣旨に賛同した同工場のオーナーが、空きスペースを会場として提供した。

 絵筆による普通のお絵描きだけでなく、床に大きな紙を敷き、まるで床に描くような感覚で描く、指で描く、霧吹きで描く、果物を包んでいた柔らかいポリエチレンのネットで描く、絵の具を溶いた色水に和紙を浸して模様を付ける、ビー玉に絵の具を付けて紙の上で転がすなど、多様な表現方法を用意。当日、会場には親子連れ5組が訪れ、10時~12時の2時間、思い思いに絵の具を使った遊びを楽しんだ。足に絵の具を塗って紙の上を歩くことを思いついた子どももいたという。

 「イベントでは、子どもが創作したり遊んだりする様子を近くで見られるので、親御さんは家に帰ってまた同じように子どもと遊ぶことができる。今回のイベントでは、場所見知り、人見知りの子どもでもしっかり遊べた。『こんなに遊ぶんだ』と驚くお父さんもいた。子どもの集中力は年齢プラス1分、長くても年齢の数の3倍といわれている。だが自発的な遊びなら、子どもたちは驚くほど長時間、集中して遊べる」とasobi基地・東京代表の清岡麻子さんは話す。

 主催したasobi基地は2012年に発足した子育て支援ボランティアの任意団体。全国各地で、子どもたちが思い切り遊べるイベントなどを企画している。同団体の活動では、子どもたちが楽しめるのはもちろん、子どもの遊びを通じて社会に関わってみたいという大人も「キャスト」と呼ばれるスタッフとして活躍している。

 「asobi基地では、思い立った企画を他のキャストから応援してもらえる。やれる時にやれる人がやる、やれない時にはやらないという選択もできるので、忙しい時に無理に参加する必要はない。キャスト同士で緩やかにつながりながらフォローし合っているので、長いスパンで参加できる。都会での子育ては、お母さんとお子さんが孤立しがち。asobi基地での交流を通じて、参加の皆さんが、まずは地域の中であいさつできる人が増えるといい。同じ地域のお母さんや子どもたちと顔見知りになるだけで気持ちが楽になることもある。北区には、小さな子どもを見ると話し掛けてくれたりお菓子をくれたりする年配の方も多くいらっしゃる。いずれは、地域のおじいちゃんおばあちゃんも参加できるイベントも考えてみたい」と同団体・東京事務局キャスト、織戸祐三子さんは意気込みを見せる。

 同団体主催によるいさみや洋装での次回イベントは9月4日の午前中開催を予定している。

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