滝野川の「Jギャラリー&カフェ」(北区滝野川6)で現在、第36回企画展「ショコラボ展」が開催されている。
自閉症者と知的障がい者のアート作品を取り扱う同ギャラリーは、必ずしも専門的な教育や伝統が無くても湧き上がるようにして生まれてくる芸術作品、いわゆる「アール・ブリュット」と気軽に出合える「場」を提供している。健常者の側から、精神的な障がいを抱える人たちに一方的に手を差し伸べようとすることではなく、両者が対等に何かを提供し合い、共働して豊かさを作り上げていくような交流を生むことが目標。
作品を提供している「ショコラボ」(横浜市都筑区)では、障がい者が賃金を得て、独立独歩で歩んでいける仕組み作りに取り組んでおり、そこで生み出されるチョコレート菓子は、「おいしさと品質」で広く注目を集めているという。こちらも一方的な支援ではなく、健常者と障がい者のフラットで豊かな交わりを生むことを目指している。
一方はアート作品を、他方はチョコレート菓子を取り扱いながら、基本的な活動の指針が大きく重なり合う両者がコラボレートした今回の企画展では、ショコラボのスタッフが自由奔放に描いたアート作品を展示するほか、ショコラボのチョコレート菓子も販売している。
同ギャラリーの竹居美佳さんは「チョコレートをたくさん買っていただくのはとてもありがたくうれしいが、まずは一つ、じっくり味わってみてほしい。そして、できることなら何度もギャラリーに足を運んでいただき、展示されている作品と共に、少しずつ何度も味わってほしい」と呼び掛ける。
営業時間は14時~19時。日曜・月曜・火曜定休。入場無料。7月17日まで。