北区西ヶ原にある七社神社が、御朱印に渋沢栄一のイラストの押印を始めた。
七社神社にゆかりのある渋沢栄一を主人公とした大河ドラマ放映開始日の2月14日に合わせて同日、押印もスタート。渋沢のイラストはイラストレーターの川瀬ホシナさんによるもの。
渋沢栄一は、1876(明治9)年に七社神社の氏子になり(明治9年10月29日の七社神社永代記録に記載あり)、1920(大正9)年には、渋沢を筆頭とする諸氏の寄付により社務所が建築された。社額の「七社神社」の文字も渋沢が揮毫(きごう)したもので、同神社には渋沢が揮毫した掛け軸や愛読書だった論語の一節を揮毫した額も収められている。境内には渋沢が建立した「枯松を祭る文の碑」もある。
御朱印のほかにも社額と同じ渋沢の揮毫による仕事守や渋沢のシルエットがデザインされた成功・発展守と絵馬も授与品として用意。
同神社の近隣には2月20日に開館した大河ドラマ館があるほか、飛鳥山公園などの渋沢関連の地を巡ることができる。
同社禰宜(ねぎ)の和田さんは「七社神社は渋沢栄一翁と関係の深い場所。当社の本殿、拝殿、舞殿は戦災に遭っておらず、渋沢翁が参りに来ていた当時のまま鎮座している。渋沢翁を思いながら参拝してもらえれば」と呼び掛ける。