文化ロードマップ実行委員会が2月13日、「文化ロードMAP飛鳥山~田端」を発行した。
近代産業の父・渋沢栄一の暮らした北区王子・飛鳥山と、近代文学の寵児・芥川龍之介の暮らした田端を結ぶ道を「文化ロード」と設定し、その周辺地域に散在する文化施設などを地図で紹介する同マップ。区民をはじめ多くの人たちに観光や散策などに活用してもらうとともに、歴史や芸術、地域文化に親しむ機会を提供するのが目的。
北区には、旧居跡に開設準備中の(仮称)芥川龍之介記念館や渋沢栄一史料館、国の名勝に指定された旧古河庭園などの文化施設や名勝などが多数点在。今回、江戸時代に花見客で行列してにぎわったとされる田端~飛鳥山を結ぶ3キロの道に点在する文化施設や名勝などを「文化ロードMAP」で紹介し、区の価値や魅力をPRしていく。
田端生まれ・育ちで同館スタッフの石川さんは「田端にこんなにも文化施設があるのかと驚いた。実行委員会の5つの施設と田端生まれ・育ちの地図絵師で作った「メード・バイ・北区」のマップ。距離にして3キロほどなので、気軽に田端周辺を一日楽しんでもらえれば」と利用を呼び掛ける。
マップの表面には、文化施設26カ所、グルメ情報32カ所が載った絵地図やコラムを、裏面には文化施設と店舗詳細35カ所の情報を、それぞれ掲載している。
文化ロードマップは、田端文士村記念館、飛鳥山博物館等、地図掲載箇所で配布している。3月1日から地図アプリ「ambula」とも連動し、スマートフォンで見ることも可能。