田端の「CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)」(北区東田端2)で2月17日と24日、「宮澤賢治の童話~朗読とバイオリンのライブセッション」が開催される。
同施設は日本初のユニバーサルシアター。ユニバーサルシアターとは、目や耳が不自由な人、車いすの人、発達障がいの子どもや、小さな子ども連れの人など、誰もがいつでも安心して、一緒に映画を楽しむことができる映画館のこと。同施設代表の平塚さんは「いろいろな形でこの場所を使ってもらい、地域の人が文化・芸術を楽しむ場にしたい」と話す。
当日、第1部で「注文の多い料理店」、第2部で「蜘蛛(くも)となめくぢと狸(たぬき)」を上演。「ものがたりグループ☆ポランの会」による朗読と全盲のバイオリニスト白井崇陽さんの演奏で、全編オリジナル書き下ろしとなっている。
白井さんは「(オリジナルの楽曲について)宮沢賢治の、難しくもあり、暗いようで、冗談も混ざるという節妙なバランスやコントラストを表現した。第1部と第2部で統一性を持たせた楽曲にしているので、全体を通して一つの世界観を表現している」と話す。
各日13時~・17時~の1日2回公演。定員は各回10人。料金は、大人=3,000円、小学生以下・介助者=1,500円。館内では検温を行うほか、消毒用アルコールでの手指消毒、マスク着用を呼び掛け、客席は通常の半数に減らして開く。上演終了後2週間はユーチューブでも限定公開し、配信視聴チケット(1,000円)も販売する。