
北区王子を活動拠点とする「プリンスオペラ」が9月21日、旗揚げを記念したガラコンサートを北とぴあ(北区王子1)で行った。
同団体は、35歳までの若手声楽家が舞台に立つ機会を作ることと、彼らが先輩声楽家にキャリアの相談をできる環境を作ることを目指して、北区栄町出身の明珍宏和さんが主宰となって立ち上げた。
立ち上げに当たり、4月に35歳以下を対象に公募した中からオーディションで選考した7人のキャストと音楽スタッフ、明珍さんが指名したキャストとピアニストで旗揚げした。
コンサートの第1部では、明珍さんと演出家の角直之さんが来年3月の第1回公演で上演する歌劇「トスカ」をテーマにしたパネルトークを行った。第2部では、オーディションに合格した若手声楽家らを紹介しながら、イタリアオペラを中心に「蝶々(ちょうちょう)夫人」の第2幕や「ラ・ボーエム」の第1幕などから抜粋した13のシーンを演じた後、「トスカ」の第1幕の一部を披露した。
明珍さんは「来春3月に公演するトスカの第1幕は、教会の中が舞台で、歌わない人も一緒に演じることができるシーンがあるので、地域の人が一緒に舞台に立てる機会も作ってみたいと思っている。出演することで、オペラを身近に感じてもらえれば」と話す。