「次世代につなげるための商店街の魅力発掘」セミナーが3月5日、北とぴあ（北区王子1）で開催された。主催は北区商店街連合会青年部。年次セミナーの開催は5年ぶり。

セミナーの様子

　講師は一橋大学名誉教授の林大樹さん。林さんは国立市で長年、「学生参加のまちづくり」に携わってきた。林さんが関わる商店街の役割と次世代への継承について話した後、NPO法人「くにたち富士見台人間環境キーステーション」の構造などを、失敗事例なども含めて紹介した。

　時間経過に伴い現れる高齢化の課題を次世代につないだ「スナック水中」の例も紹介。その後、商店街・個展の魅力発掘ワークショップを行った。異なる商店街のメンバーで席に座り、互いの商店街の現状・魅力を話し合い、最後にそれぞれが自分の商店街の強みをさらに伸ばすためには、どんなことが必要かを発表した。

　セミナーを企画した同会青年部長の丸野由美子さんは「今までは講師が講義するだけの一方通行なセミナーだったが、林さんなら商店街の会員同士をつなげるようなワークショップができると思った。今回事前にどんな取り組みをしているのか6カ所の商店街を巡って、商店街によって全然取り組みが違うという新しい発見があった。来年度、ほかの商店街を含めてセミナーを開催したい」と話す。