
十条のコミュニティースペース「しかのいえ」(北区上十条2)が5月18日、「出版流通事情を学ぶ講座」を開催する。
同講座を企画した鹿野青介さんは、前職で20年間出版業界にいたことから、現在も本を出したい人の相談に応じることがある。著者が編集者と話す機会はあっても、書店を回ったり、販売を担う営業担当と接する機会がなかったりすることが気になっていたという。今回は、鹿野さんと旧知の間柄で、自身も出版社の営業として本の販売に24年間携わっている木内準さんに企画を持ちかけ実現した。
当日は、出版社の選び方や著者による書店訪問・POP配布、新聞広告などの広告媒体への効果についてなど本の販売を切り口に、最新の出版流通事情を木内さんが話す。
鹿野さんは「世に出ている出版に関する情報は企画・編集に偏っている。特に、出版流通事情については極端に出てこない。今までは知らなくても良かったが、本が売れなくなっている世の中で、著者にも流通の情報があった方が良い。同じ出版業界でも一人編集者など流通について知らない方もいる。心を込めて出版した本を、一冊でも多く読者に届けたいと願っている人にとって有益な時間になると思う」と参加を呼びかける。
開催時間は13時~14時30分。参加費は1万5,000円。