スコーン講座が9月28日、飛鳥山テラス(北区滝野川1)で行われた。
当日は、講師を務めた大塚洋一郎さんが経営する大塚農園で収穫された「農林61号(小麦)」を使用。香りが強いのが特徴の農林61号は第二次世界大戦中に開発された日本の主流品種だったが、現在は新品種が主流となり、多くは栽培されていないという。
スコーンはプレーン味とチョコチップ味の2種類を調理。各自に配られた生地の材料を大塚さんのレクチャーを受けながら混ぜ合わせ、各味6個分のスコーンを作った。
焼き上がりまでの時間では、使った小麦の種まきから収穫までの苦労話、成長の様子などを写真を交えながら説明した後、レシピについての質疑応答などが行われた。レシピは、卵は使わずに小麦の香りの豊かさを引きだせるように考案した。
焼き上がり後は、大塚さんが用意したクロテッドクリームとあんずジャム、参加者が持ち寄ったジャムや蜂蜜をつけて焼きたてのスコーンを食べながら、参加者の自己紹介などを行い話に花を咲かせた。
大塚さんは「初対面の方もいたが、終始和やかな雰囲気で進められて有意義な会だった。今後はスコーン講座だけでなく『みそづくり』体験も行う予定。興味があれば参加してほしい」と呼びかける。