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渋沢栄一邸跡地で「飛鳥山大茶会」 茶室・無心庵の再興目指す

2021年11月に旧渋沢庭園内の無心庵跡地で開催された組立茶室での茶会の様子

2021年11月に旧渋沢庭園内の無心庵跡地で開催された組立茶室での茶会の様子

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 飛鳥山公園内の旧渋沢栄一邸跡地(北区西ヶ原2)で3月19日、「飛鳥山大茶会2023」が開催される。

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 会場となる旧渋沢庭園内に湧水庵(ゆうすいあん)、鵲庵(かささぎあん)、禅庵(ぜんあん)、瞬庵(しゅんあん)の4つの茶席をかけ、午前と午後に各10席を用意。見学自由のコーナーでは、中央工学校の生徒たちが作った無心庵の復元模型を展示するほか、720°映像メタバース体験やパネル展示も行う。

 近代日本経済の父と言われる渋沢栄一が後半生を過ごした飛鳥山の渋沢邸は、庭園内にあった無心庵も含めて第二次世界大戦の戦災でほぼ焼失し、青淵文庫と晩香盧だけがその姿をとどめている。渋沢邸は、かつては国内外の賓客をもてなす場でもあったとされる。無心庵再興プロジェクトは、往年の渋沢邸が果たした役割に倣い、茶室・無心庵の再建を通じて渋沢栄一の精神を次の世代へとつなぐ場の再興を目指している。

 無心庵復興プロジェクト準備室室長の椿邦司さんは、無心庵跡地で2021年11月7日、同プロジェクトのキックオフイベントとして組立茶室での茶会を開催。今回初めて大茶会を開催する運びとなった。「茶道の経験がなくても大丈夫。中央工学校生徒による無心庵復元模型は必見。飛鳥山でお待ちしている」と、同準備室事務局の椿克美さんは呼びかける。

 開催時間は10時~14時30分。雨天の場合は3月25日に延期。大茶会は、午前の席=11時~、午後の席=13時30分~。参加料は1,000円。要事前申し込み。申し込みは3月15日まで、予約ページで受け付ける(定員に達し次第終了)。

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