アウトリーチ(訪問型)で地域の子どもたちの見守りを強化する「北区繋(つな)がり広がるプロジェクト」のこれまでの活動を振り返り、今後の展開を考えるイベントが6月24日、北とぴあ(北区王子1)14階のスカイホールで開催される。主催は一般社団法人「SHOIN」(東十条5)。
当日、第1部では、アウトリーチによる子どもたちの見守りにいち早く取り組んできたNPO法人「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」の栗林知絵子理事長が講演を行う。第2部では、同プロジェクトのこれまでの活動を報告し、第3部では活動の今後の展望などを考えるグループディスカッションを予定する。
同プロジェクトの発足は2021年7月。北区内の子ども食堂「COCOROごはん」「キタクマ」「きりのはな」「フィレール・ラビッツ」「てこらcafe」とSHOINが協力し、訪問員が地域の子どもたちに月1回、プレゼントを届けながら見守る活動を翌8月に始めた。ゼリーのセットやお菓子、ラーメンのセットなどを、これまで届けてきた。
コロナ禍の外出自粛で、子ども食堂などの「拠点」に足を混んでもらいにくい状況が生まれたが、同プロジェクトは、拠点型の活動だけではフォローしきれない家庭を見守るためにも始められた。
「北区繋がり広がるプロジェクトを利用しているのは現在35世帯で、訪問員は10人。まだまだフォローの網の目が粗い状態。まずは区内で100世帯程度は訪問できる体制を作っていきたい。訪問員が増えると目の届く家庭も自ずと増えるので、今回のイベントが新たな訪問員との出会いの機会になれば」とSHOINの小池一博理事は話す。
「6月までは助成金を受けることができ、プレゼント用の物品を購入する原資もあるが、そこから先は助成金が無い状態。プレゼントを支援いただける方や協賛していただける企業も募っていきたい」とも。
開催時間は14時~16時(13時30分受付開始)。参加無料。定員は60人。