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北区で初の「論語と算盤」検定 渋沢栄一の著作から知恵と術を学ぶ

渋沢栄一「論語と算盤」検定 当日の会場の様子

渋沢栄一「論語と算盤」検定 当日の会場の様子

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 渋沢栄一「論語と算盤」検定が1月24日、北とぴあ飛鳥ホール(北区王子1)で実施された。

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 検定の趣旨は、「日本近代化の父」「日本資本主義の父」と敬された渋沢栄一の著作「論語と算盤」から、激動の現代を生き抜くための知恵と術を学ぶこと。北区にも縁の深い渋沢栄一は、幕末から明治、大正、昭和を生き、500もの企業の創設や経営に関わった人物で、2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公のモデルになったり、来る新1万円札の肖像画になったりと、今話題の人物でもある。

 「論語と算盤」は全10章の書物。検定では「処世と信条」「立志と学問」「常識と習慣」「仁義と富貴」「理想と迷信」「人格と修養」「算盤と権利」「実業と士道」「教育と情誼」「成敗と運命」の各章から各3問、合計30問が出題された。試験問題の監修は「現代語訳 論語と算盤」「現代語訳 渋沢栄一自伝」などの著書でも知られる守屋淳さんが担当した。正解率70%で合格となり、合格者には合格証書が交付される。

 検定を運営する一般社団法人「SHOIN」理事の小池一博さんによれば、受験者数は31人で、うち25人が合格した。受験者からは「書籍をしっかり読み込んでいかないと解けない問題が多く、論語と算盤の理解を深める良い機会になった」「問題にユーモアの要素も含まれていて、楽しく解くことができた」「会場がとても広く、隣の机とも距離が離されているなど、感染予防が徹底されていて、安心して受験するこができた」などの声が寄せられたという。

 第2回の検定は3月27日、北とぴあペガサスホールで行う予定。定員は30人で、検定料は3,000円。同検定サイトのフォームで申し込みを受け付けている。

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