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赤羽の青猫書房で「二人展」 油絵とフラワーアレンジ作品

美紗子さんの作品「英国式箱庭」 屋根の色は栄治さんのアイデア

美紗子さんの作品「英国式箱庭」 屋根の色は栄治さんのアイデア

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 赤羽の書店「青猫書房」(北区赤羽2)のギャラリーで現在、清水栄治さん・美紗子さん夫妻が油絵とフラワーアレンジ作品の「二人展」を開催している。

会場には日本各地とヨーロッパを中心とした海外の風景画が並ぶ

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 会場には、栄治さんの油絵作品20点、「英国式箱庭」6点を中心に美紗子さんのアートフラワー作品、生花など10点以上を展示。アートフラワーと生花は展示期間中入れ替えを行う。

 夫妻での二人展開催は今回が初めて。きっかけは長年美紗子さんの教室に足を運ぶ「青猫書房」店主の岩瀬恵子さんが美紗子さんに声を掛けたことから。元小学校教諭の美紗子さんは2014年11月から青猫書房中庭のガーデニングを手掛けている。現在はフラワーアレンジメント教室も開いている。岩瀬さんは「中庭の花もきれいな時期に個展を開こう」と提案したという。栄治さんの絵の師匠から「二人展をやらないか」と以前から言われていたこともあり、さらなる後押しになったという。

 栄治さんの作品は、。「懐かしい風景(英・コッツウォルズ)」「聖フランシスコの伝統(伊・アッシジ)」「祈り(仏・モン・サン=ミシェル)」「夕映え(北海道)」など一人旅や家族との旅行の際、スケッチや写真に収めた景色が題材。約30年前から最近までの作品を展示する。「1枚の絵を完成させるまでに3~4カ月ほどかかる。これまで描いた約80点の作品のうち、お気に入りの作品を展示した」と栄治さん。「旅先でその時に感じた自分のイメージをうまく表現できたものが多い。実はまだお気に入りが眠っている」とも。

 美紗子さんは、家族旅行でイギリスに訪れた際、「どこにいってもすてきな庭に出合った」と話す。作品は清水さんの自宅の庭や、著名な庭園を再現したという「英国式箱庭」には、顔を近づけて鑑賞する来場者の姿も見られた。「英国式箱庭を孫に見せたら、『この中で遊びたいから、私を小さくして』と言われた。お子さんが見ても、きっと楽しんでいただけるはず」と美紗子さん。

 栄治さんは「英国人の『歩きながら考える』という国民性に昔から憧れていて、仕事で訪れた際には一層、すてきな国だと感じた」と話す。美紗子さんは「主人からは『庭を手入れしている時が一番幸せそうだね』と言われる。一見すると夫婦別々の事をしているが、2人ともイギリスに魅力を感じている」と笑顔を見せる。「旅や絵画、自然を暮らしに取り入れる事に興味をお持ちの人は気軽に立ち寄っていただければ」と来場を呼び掛ける。

 営業時間は11時~19時。作家の在廊時間は13時30分~17時。火曜定休。入場無料。6月3日まで。

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